役者6人+制作1人で7の椅子。劇団員による稽古場レポートと日々の戯れ事。
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「寝人」6
静かである。
明かりは外灯だけ。ドコの家も見渡す限り明かりはついていない。寝人が来ているのだろう。
「プシュッ」缶ビールを開けるとそんなような音がする。やはり大きな音に感じる。なんだか「フフッ」っとほくそ笑みながらビールを呑む。
こんなにジーっと闇にとけ込んだのはいつぶりだろうか?初めての経験では絶対無いとわかるが、いつドコでまでは思い出せない。懐かしい感じである。
タバコに火をつける。何をするわけでもない。ただ、ボーっとケムリをはいてビールを呑む。空を見上げる。晴れている。雲がゆっくり流れてる。きっと日中だったら厳しい日差しが降りそそいでいただろう。そんな中こうして呑むのも悪くないのー。などと考える。
目が闇に慣れたのだろう、さっきまで見えなかったモノが見えてくる。闇のくせに影が出来ている。
電柱の影、家の出窓、屋根の影。外灯を中心に外側へ外側へ、影。あ、僕にも影。缶ビールにも。
コンクリートの階段に腰掛けるのは苦手だ。おしりが痛くなる。さーて、この影のあるうちに。さてさて、気持ちのいいままに。
僕は寝人になる。
―おわり―
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